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学校スタッフリレーエッセイ「わたぼうし」

20174月】「卒業生さん、こんにちは

高橋千秋

4月に新入生を迎え、また新しい1年がスタートしました。新入生の皆さんは、新しい環境に不安を感じつつも希望と期待に胸を膨らませ、まだまだ落ち着かない日々を過ごしていることだろうと思います。この学校で事務職員として勤めている私もまた、毎年新たな気持ちで学生を迎え入れ、慌ただしくしながらも新鮮な雰囲気の中でお仕事をさせてもらっています。

この学校の主人公は学生の皆さん一人ひとりです。学生が過ごす時間の大半が授業中なので、その時の様子は到底知り得ないのですが、授業中以外でも学生の色々な姿や表情を見る事ができ、主人公である学生をサポートする一員としてそれらの姿を見守っています。学校行事に向けて楽しみながらも真剣に取り組んでいる姿、実習前の不安そうな姿と実習が終わって逞しくなった姿、試験やレポートで忙しそうな姿とそれをやり切って達成感みなぎる姿、就職に悩む姿と内定で喜ぶ姿などなど。先生とは又違った立場としてですが、学生がこの学校で福祉についてしっかりと学んで、様々な経験を通して成長し、りっぱな社会人として巣立って行ってくれる事を願いながら見守っています。

そうした思いで送り出した学生が、卒業生として学校を訪問してくれるのは、とても誇らしい光景です。先生に卒業後の事を報告したり、相談したりしている様ですが、先生方はどんなに忙しくても必ず手を止めて卒業生と向き合って話をされます。先生方のその姿勢は在学中もそうだったわけで、その間に培われた信頼関係があるからこそ、卒業生は訪ねて来てくれるのだと思います。直接顔を知らない卒業生でも、そういった光景を目にするととても暖かい気持ちになります。

児童福祉科が移転した松江学園南キャンパスでも、この光景は途絶えず続いています。つい先日も、学校外で卒業生に偶然出会った時に「新しいキャンパスにも来てみてね。」と声をかけたら、別の卒業生を連れてひょっこり顔を出してくれました。移転したら卒業生の訪問が少なくなるのかなとさみしく思っていましたが、校舎が変わっても彼らにとって学び舎であることに変わりはなく、これからも還れる場所(存在)でありつづけることは大切だと実感しました。そして、私自身も毎年たくさんの新入生を迎え入れ、たくさんの卒業生を送り出し、「卒業生さん、こんにちは。」とたくさんの卒業生を暖かくお出迎え出来る存在でありたいと思います。


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