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学校スタッフリレーエッセイ「わたぼうし」

201612月】「保育士マーチ~保育士から受け継がれる夢~

増原真緒

「おおきくなったら、ほいくえんのせんせいになります!」・・・私が保育園に努めていた頃、毎年3月の卒園式でこんな夢を語ってくれる子どもたちがいました。期間の長い子では5~6年間を保育園で過ごし、共に過ごした「せんせい」はきっと子どもたちにとっては身近な存在なのではないかと思います。毎日一緒にあそび、生活を共にする中で、様々な楽しさを共有し、時には叱られてもどかしい気持ちになったり、悲しさや悔しさを感じたりすることもあるでしょう。それでも、「ほいくしになりたい!」と感じてくれるなんて、こんなに嬉しいことはありません。卒園の別れは少し寂しいけれど、立派に夢を語る姿を見て、涙が頬をつたいながらも幸せな気持ちになれる、年に一度の特別な日でした。

これまで乳幼児と一緒に生活をしていましたが、今年度4月から保育の現場を離れて本校に着任し、18歳以上の学生と共に毎日を過ごしています。学生に「何で保育士になりたいと思ったの?」と尋ねると、「保育園の時の先生に憧れて…」「保育所に通っていた頃に先生が優しくしてくれたから」などと答えてくれる学生がいて、そのたびに、卒園式で保育士になる夢を語ってくれた子どもたちの姿が思い出されます。あの子たちもいつか学生たちのように保育士を目指し勉強に励む日々を迎えるのかな…と勝手ながら、夢に向かう教え子たちに出会える日を夢見てしまう毎日です。

実は私自身、保育園の頃の先生に憧れて保育士に。期待を胸に就職すると、その先には私の憧れで、担任であった恩師の先生がおられたのです。縁とは不思議なものですね…。普段は自然に同僚として「先生」と呼び合いながら仕事をしていましたが、忘年会で偶然、恩師の先生と2人きりになる瞬間があり、「まおちゃんと一緒に働く日が来るなんて…」と涙ぐんで下さりました。その先生の表情を私はきっと一生忘れないと思います。

保育士の姿を見た子どもが保育士に…きっとその教え子の中にもまた、保育士を夢見る子どもがいるでしょう。改めて、保育士って本当に素敵な仕事だと感じています。


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