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学校スタッフリレーエッセイ「わたぼうし」

20158月】「自分との約束

赤浦佐依

「毎日1時間、早足で歩く」と決め、ある日突然、歩き始めた。自分にノルマを課したのだ。もちろん、雨の日は例外である。最初、1時間に5.3km歩くのがやっとだった距離が、1年後には7.8kmまで歩けるようになった。しかし、そこからはなかなか距離が伸びない。先へ進もうとして前のめりになったとたん、トトトッーと走り出して、「歩く」から「走る」に移行した。スタートしてから、今年4年目に入った。

現在は、平日で7~8km、週末は10km以上、早朝に走っている。

なぜ、歩き始めたのか。当時、原因のはっきりしない体調不良に、日常生活が振り回されて、リセットしたかったからである。体調不良といえば、毎日1時間体を動かすようになって半年あまりの間に、肩から上に上がらなかった右手がバンザイできるようになり、曲がらなかった左薬指が曲がるようになり、慢性頭痛が消えた。体重が10kg以上も落ちるというボーナスまで付いてきたのだ。(体重が減ったことについては、大病を患っているという噂まで出たほどである。)

そして今日もまた、私は走っている。今は、ノルマでなく、生活習慣の一つである。朝起きて、走る。走ってからお弁当を作る。朝ご飯を食べる。が、朝の一連の流れとなっている。もちろん、体調の悪い日もある。前夜に深酒することもある。でも、時間が来ると走る。なぜなら、これは、私が、私自身と交わした約束だからである。「自分との約束を守る」ということを自分に送り続けることに意味があると考えている。
「自分でもやればできる」という自信。これは文字通り、「自分を信じること」ができるということ。それが、私の場合、自分を認めることにつながっている。

この4年間で変わったこと。体調が戻り、体力がついたこと。体重が減り、体が軽くなったこと。諸々あるが、くよくよしなくなった、イライラしなくなった、物事をポジティブに考えられるようになった等、精神面で安定したことが一番大きな収穫である。

青年期真っ只中にいる学生は、私より思い悩むことが多いことだろう。でも、自分で何か一つでいいから、目標を立ててほしい。そして自分自身に約束してほしい。何がなんでも頑張ると。自分との約束を果たす過程において、自分を励まし、認め、それが自信につながっていくと私は信じている。自信はまた、勇気をももたらしてくれる。

他者から与えられる目標でなく、自分で立てた目標は、達成したときの喜びもひとしおである。若い今だからこそ、チャレンジしてほしいと切に願う。


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